小説において悪役というのは、とても大切な役割を持っています。
いくら、主人公や、その仲間達が魅力的に作れたとしても、対立する立場の悪役キャラがショボいと、それだけで読者からしたら「なんか薄っぺらいな」と思われてしまう可能性があります。
そうならない為にも、悪役をしっかりと作り込む事で対立構造がシッカリとして、主人公達がより魅力的に読者からしたら映る様にしましょう。
今回は、そんな悪役キャラの設定を作る際に気を付ける点など説明していきたと思います。
是非、悪役キャラ作りの参考にして下さい!
小説に登場する悪役キャラとは
悪役を小説に登場させる目的とはなんでしょうか?
急にそんな事を言われても戸惑いますよね。
結論から言うと、悪役を登場させる事で主人公との対立する様子を読者に見せて、話を盛り上げるのが目的です。
物語を書く上で、読者を惹きつける要素は事件性です。
その事件性を手軽に演出出来るのは先程も言いましたが対立ですね。
「対立?バトルものとかしか使用出来ない技じゃん」と思うかもしれませんが、そんな事はありません。
例えば、スローライフ物で、畑仕事をしていた際に「害虫が!?」的な事があったとしましょう。
その場合、読者からしたらなんとも思わないかもしれませんが、ここで、主人公と虫という対立が生まれる事で読者は自然と、その対立構図に興味を持ってくれます。
他にも恋愛モノでも好きな子を告白する際に立ちはだかるライバルとかいますよね?
それも対立を読者に見せる事で興味を惹いています。
この様に、別にバトルメインの小説では無くても対立を生み出す事が可能だと言う事と敵役を登場させる目的が分かって頂いたと思います。
次は、敵役の種類に関して説明しますね。
悪役キャラ設定の作り方!3タイプ別に解説
上記では、悪役を登場させる目的について説明しました。
それでは、次にどの様な悪役がいるかについて説明していきたと思います。
悪役には下記3種類があります。
- 欲望タイプ
- 信念タイプ
- 狂人タイプ
これだけでは、何が何やら分からないと思いますので、下記で詳しく説明していきますね。
欲望タイプ
悪役の種類1つ目は、欲望タイプですね。
こちらは、自身の「したい!」という気持ちを優先して動くタイプの敵ですね。
この手のキャラは、とにかく自分のしたい事のみやります。
よくあるキャラ設定としては、国の王様が権力や金が大好きで、自身の地位やお金を守る為に主人公達を策略にはめようとしたりしますよね?
正に、そういうキャラが欲望タイプですね。
このタイプのキャラを作る際は、まず何の欲望があるか決めるといいでしょう。
「欲望って言われてもな・・・」と、欲望について思い付かない場合は七つの大罪から選ぶ事をオススメします!
傲慢 他人に対して見下すような態度で接する事
強欲 身の丈以上の願いを望む事
嫉妬 他人の成功をうらやみ、相手の不幸を願う事
憤怒 激しい怒りの事
色欲 性的欲望をもつ事
暴食 必要以上の食べ物を求める事
怠惰 労働を拒絶しなまけてだらける事
欲望について、悩んだ場合は上記7つの欲から自身の思い描いているキャラと照らし合わせて、もっとも合っている欲望を選んでいきましょう!
信念タイプ
悪役の種類2つ目は、信念タイプですね。
こちらの信念タイプは自身の信念に向かって、ひたすら進みます。
信念を達成する為なら、なんでもします。
信念タイプは、重く、暗い過去を持たせるといいでしょう。
何故、過去を持たせることが良いかと言うと、信念の意味を見てみましょう。
信念を辞書で調べると
それが正しいと堅く信じ込んでいる心
になります。
その為、そのキャラが過去にどの様な事が起きて、その信念を持つ様になったかを決めて、キャラは「何故そんな風になったのか!?」を読者に伝える必要もあります。
信念タイプは敵役として登場させた場合、他のタイプと違って悪役として成立させるのに時間のかかるタイプになります。
ですが、その分信念タイプは一貫した行動を取る為、敵役ながら、読者からは好感を持ってもらえるキャラでもあります。
一貫性のある、行動や考え方に読者が共感してくれたら、そのキャラは敵役でありがながら主人公以上の人気キャラになる可能性もありますね。
こちらは、主人公のライバル的な立ち位置の悪役として登場させるのがいいのでは無いのでしょうか。
狂人タイプ
悪役の種類3つ目は、狂人タイプですね。
こちらの狂人タイプは話の通じないタイプになりますね。
サイコパスと言い換えてもいいでしょう。
他者に共感することができなく、何か、行動を起こすまでの思考が単純です。
その為、忍耐することが苦手なので、精神的な幼さも感じさせるでしょう。
この手のキャラは、見た目が普通の人間である場合と、獣ぽい雰囲気の二通りがありますね。
どちらの見た目であっても、作る際に気を付ける点は、読者に対して、何故その様な考え方や行動をしたのか、理解が出来ない様に作る必要があります。
理解出来る範囲で作ってしまうと、狂人感が薄れてしまいますので、作る際は思考がぶっ飛んだ感じにする事をオススメします!
この様に、悪役を作る際は、まず自分の思い描いてる悪役が上記3種類のどのタイプに該当するか考えて、当てはめて下さい。
その後に、各タイプの特徴を取り入れて悪役キャラを作るといいでしょう。
まとめ
今回は、小説に登場する悪役キャラ設定の作り方についてまとめてみました。
- 悪役を登場させる事で主人公との対立する様子を読者に見せて、話を盛り上げるのが目的
- 悪役は3タイプに分けられる
- 悪役を作る際は3タイプに当てはめよう
悪役キャラを魅力的に作る事で、主人公キャラも、その分栄えるので悪役キャラだからと言って、適当に作ってしまうと、メインキャラまで薄っぺらく見えてしまうので、上記を参考にシッカリと設定を作り込んでいきましょう!
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