小説の登場人物を作る際は、どの様な役割を持たせていますでしょうか?
「え、役割?そんなの、いちいち決めてないけど?」って方も多いのでは無いでしょうか。
ですが、登場人物を作ったもの、その登場人物の扱いに困ったりした事はありませんか?
今回は、その様な登場人物を作らない為にも、登場人物の役割について説明していきます。
この記事を読んで頂ければ、登場人物の役割について、知る事が出来、扱いに困る事が無くなりますので、是非参考にして下さい!
小説の登場人物の役割とは?
小説に登場する登場人物の役割とは何でしょうか?
いきなり、この様な問いかけを投げると、「なんだか、めんどくさそう・・・」と感じるかもしれませんが、全然難しくありません。
「登場人物にわざわざ役割なんて持たせてないよ」という方も多いと思います。
ですが、上記でも説明しましたが、登場人物を作成した後、作中に登場させたはいいもの、段々と、そのキャラクターの扱いに困ったりした事は、あると思います。
それはキャラクターが多く登場する小説であれば尚更ですね。
では、何故扱いに困るのでしょうか?
それは、キャラクターに役割を持たせないからです。
キャラクターの役割を大きく分けると
- 主役
- 敵役
- 脇役
の3つに分ける事が出来ます。
ただ、これだけの分類であれば無意識の内にやられている方がほとんどだと思います。
下記では、上記の3つをもう少し細分化した役割について説明していきますね。
主役
登場人物の役割、1つ目は主役キャラになりますね。
主役キャラは物語に大きく加わり、そのキャラクターに視点がフォーカスされることが多いです。
主役キャラと言われると何を思い付くでしょうか?
恐らく、頭の中にパッと思い付くのは主人公だと思います。
ですが、主人公以外にも主役キャラの役割を分ける事が出来ます。
それは
- 主人公
- 指導者
- 変化をもたらす者
以上3つですね。
いきなり、指導者や変化をもたらす者と、知らない単語が出て来ましたが、全然難しく無いので安心して下さい。
それでは、一つずつ説明していきます。
主人公
主人公の役割は物語を動かす事になります。
これだけでは、ピンと来ないと思いますので、例を出しましょう。
主人公は常に目標を持って行動します。
例えば
- 凶悪な敵を倒す(ファンタジーもの)
- 好きな女の子と付き合いたい(恋愛もの)
- 仲間を助ける(色々なジャンル)
この様に、目的自体は小説のジャンルや内容で様々ですが、必ず何かしらの目的を持って、行動をしますよね?
そして、その目的に沿って小説の物語は進んでいきます。
だから、主人公の役割と言うのは物語を動かす事になります。
指導者
指導者の役割は、主人公や、その仲間達に色々教える役割になりますね。
例えば、ファンタジー系の小説であれば、モンスターの倒し方や町の説明、などその主人公が知らない事を教えます。
また、恋愛系などであれば、好きな子と付き合う為に色々アドバイスや手伝ってくれるキャラクターが指導者の役割に当てはまりますね。
変化をもたらす者
変化をもたらす者の役割は、物語に変化を与えますね。
良くあるパターンとしては、ファンタジー系であれば、「今・・・魔王が復活した・・・」などと主人公に伝えて、上記でも説明した目的の変化に促せます。
少し分かり辛いと思いますので、もう少し詳しく説明しますね。
例えば、主人公の最初の目的が、「冒険者を目指すぜ!」となっていた所に、変化をもたらす者が「魔王復活したけど、そんな事してていいの?」と伝えます。
そうする事で、主人公の冒険者を目指すという目的が魔王を倒すという目的に変化しますよね?
主人公の目的が変化すると、どうなるのでしょうか?
それは、上記でも説明した、主人公の目的で物語が動きますので、この段階で物語の変化が生まれますね。
だから、変化をもたらす者の役目は、何か物語を変化させたい時に使用します。
敵役
登場人物の役割、2つ目は敵役キャラになりますね。
敵役の役割としては主人公や、その仲間達と敵対する事です。
ですが、敵役と言っても、色々いると思います。
例えば、ポケモンなどで例えると、ロケット団という悪の組織がありますね?
そのロケット団でも、常に主人公達を邪魔するロケット団も居れば、サカキの様なロケット団のボスなどもいます。
この様に、敵役と言っても、更に役割的なのがあります。
では、その役割とは何でしょうか。
それは
- 立ちはだかる者
- 裏切者
- 最大の敵
以上3つですね。
それぞれを詳しく説明していきます。
立ちはだかる者
立ちはだかる者の役目は主人公や、その仲間の行く手を阻む事ですね。
こちらは、阻む事以外にも役割がありますが、何か分かりますでしょうか?
それは、読者に対して主人公達の強さなどを知らしめる事です。
「ん?」と感じた方も居ると思います。
例えば、ファンタジー系の小説を書いていたとしましょう。
その際に、主人公が強くなる為に沢山修行したりします。
ですが、修行だけしても、読者からしたら、「実際どれくらい強くなっているの?」と思いますよね?
そこで、現状の強さを読者に知ってもらう為に、立ちはだかる者を登場させます。
そうする事で、読者からしたら、「おー、修行した事で、ここまで強くなったのか!」と知って貰える様になりますね。
これは、ファンタジー系だけでは無く、恋愛系でも、同じですね!
好きな子に対して、相応しいかを読者に知って貰う為に主人公に苦難を与えて現状を知って貰います。
この、立ちはだかる者ですが、こちらは人間などの人物で、無くても良いです。
例えば、恋愛系であれば、好きな人との初デートだけど、「電車が遅延して間に合わなそう・・・」と言うような苦難でもいいですので、とても便利ですね。
裏切者
裏切者の役割は、主人公と、その仲間達に困難を与える事ですね。
例えば、ファンタジー系であれば、今まで仲間だったのに、戦闘中に、いきなり敵に寝返ったりなどして主人公達を困らせます。
他にも恋愛系であれば、今まで主人公に対して恋愛のアドバイスをしていた親友が、主人公の好きな女の子と付き合いだしたりなどですね。
裏切者ですが、こちらは逆パターンもあります。
敵側であったり、急に主人公達の仲間になったりなどもしますね。
最大の敵
最大の敵の役割はラスボスですね。
こちらは、簡単だと思います。
ファンタジー系であれば、魔王ですし、恋愛系であれば、恋のライバルが該当しますね。
主人公や、その仲間達の最後の相手が最大の敵の役割になります。
脇役
登場人物の役割、3つ目は脇役キャラになりますね。
役割は物語の雰囲気を変える事です。
こちらは、色々な役割を持っています。
例えば
- 敵にやられる者
- 好きな子の親友
などなど、上げたら切りがありません。
本来であれば、上記で説明した主役キャラや敵役キャラのどちらかに分類させた方がキャラとしての役割がはっきりしますが、どうしても脇役というのは必要になって来ると思います。
脇役自体万能ではありますが、しっかりと役割を決めないと、ただ意味の無いキャラクターになってしまいます。
その為、脇役を作る際は、どの様な立ち位置で、物語ではどの様な役割かをしっかり決めておきましょう!
まとめ
今回は、初心者向けに登場人物の役割についてまとめてみました。
- 登場人物の役割は多く分けると3つ
- 細かく分けると7つ
- どのキャラクターにも役割を持たせよう
- 脇役を作る際は、明確に役割を持たせよう
冒頭でも説明しましたが、登場人物を作ったもの「このキャラどうしよう・・・」ってなる事があると思います。
そういう人は上記を意識して必ずキャラクターに役割を持たせれば、その様な状態に陥らないので参考にして下さい!
また、今回説明した役割は、一人のキャラ重複しても問題ありません。
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