皆さん、オノマトペという言葉を聞いた事がありますでしょうか?
小説を書いている人で、あれば知っている人も多いでしょうが初心者の方からしたらなかなか聞きなれない言葉だと思います。
ですが、初心者の方でも、擬音語と言えば何となく分かるのでは無いでしょうか。
今回は、オノマトペとは何かの説明をした後、初心者がオノマトペを避けるべき理由について説明していくます。
是非、最後まで読んで執筆活動の参考にして下さい!
オノマトペとは?
オノマトペという言葉があります。
こちらは、簡単に言うと
- 擬声語
- 擬音語
- 擬態語
の事を指しますね。
この三つは、音や態度を言葉として表す事ですが、これだけでは分かり辛いのでもう少し詳しく説明しますね。
擬声語
こちらは、人間や動物などが発生させる音になります。
例えば
- わんわん!(犬の鳴き声)
- モー!(牛の鳴き声)
- ニャーニャー!(猫の鳴き声)
などが上げられますね。
擬音語
こちらは、物や自然界で発生する音になります。
例えば
- ゴトン!(物が落ちる音)
- ゴロゴロ(雷が鳴る音)
- ドッカーン!(爆発する音)
などが上げられますね。
通常は、上記で説明した【擬声語】と【擬音語】は一緒くたに扱われる事が多いです。
擬態語
こちらは、行動や態度を言葉に表したものになります。
例えば
- カンカンに怒る(カンカンの部分)
- ガシッと掴む(ガシッの部分)
などが上げられますね。
この様にオノマトペとは、これらをまとめた事を指します。
では、次に何故初心者がオノマトペを使用するのを避けた方が良いかについて説明していきます。
初心者がオノマトペの使用を避ける理由
初心者がオノマトペの使用を避けた方が良い理由が2つあります。
それは
- 書き手が分かり易いと思っても読者からしたら分かり辛い
- 文章が幼稚に見える
になりますね。
それぞれを詳しく説明していきたいと思います。
書き手が分かり易いと思っても読者からしたら分かり辛い
初心者がオノマトペを避けた方が良い理由1つ目は、【読者からしたら逆に分かり辛い】からです。
これは、別に「オノマトペを使用するな!」という意味ではありません。
ですが、多様しすぎる事で書き手からしたら、読み手に分かり易く書いているつもりでも、読み手からした、あまりにもオノマトペを多様した文章は読み辛いだけでしょう。
例えば、主人公の目の前に救急車が通り過ぎるシーンを書いたとします。
例文:ピーポーピーポーと何やら遠くの方から音が聞こえる。
「ん? 救急車かな?」
時間が経つに連れてピーポーピーポーと音はどんどん大きくなる。
ピーポーピーポー!
「なんかあったのかな?」
救急車が主人公の前を通り過ぎ、ピーポーピーポーと音が少しずつ小さくなった。
いかかがでしょうか?
ここまで、多様すると逆に読み辛くは無いでしょうか。
この様に、書き手からしたら、読みやすい様に工夫していたとしても、読み手からしたら、とても読み辛い状態になってしまうので、仮にオノマトペを使用する様であれば気を付けて下さい。
文章が幼稚に見える
初心者がオノマトペを避けた方が良い理由2つ目は、【文章が幼稚に見える】からです。
上記で救急車の例文を見て、思った方もいるのは無いでしょうか?
擬音語や擬声語、擬態語などを使用していると、文章が幼稚に見えてしまいます。
例えば、先程の救急車が通るシーンをオノマトペを使用せずに書いてみたらどうでしょうか?
例文:何やら遠くから甲高い音が聞こえて来る。
「ん? 救急車かな?」
時間が経つに連れて音は更に大きくなり、耳をつんざく様な音に主人公はたまらず耳を手で塞いだ。
「何かあったのかな?」
何が起きたか気にしている内に救急車は遠ざかって行き、主人公は耳を抑えている手を離した。
いかかがでしょうか?
オノマトペを使わずに文章を書いた方が、良い文章に見えるのでは無いでしょうか。
この様に、オノマトペを使用する際は、以上2つのリスクがある為、文章を書くのに慣れていない初心者は使用するのを避けた方が良いでしょう。
ただし、ここまで説明すると「なら、オノマトペは絶対使用しない方がいいの?」と思うかもしれません。
こちらに関しては特にルールなど無いので、オノマトペを使用した方が分かり易い場面であれば使用しても良いと思います。
ただし、こちらに関してはWeb小説にて、どこかの投稿サイトに投稿する場合の話になりますね。
ライトノベル作家でも、オノマトペを使用している人はいますが、何か公募などに出す場合などは、オノマトペの使用を避けた方が無難でしょう。
まとめ
今回は、初心者向けにオノマトペの説明とオノマトペの使用を避けた方が良い理由についてまとめてみました。
- オノマトペとは、擬音語、擬声語、擬態語の事
- オノマトペの多様は読み手が読み辛いので控えよう
- オノマトペは使い方次第で文が幼稚に見えてしまう
- 公募作品などの場合はオノマトペの使用を避けよう
今後、執筆時にオノマトペを使用する際は上記を意識してみて下さい!
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