小説を書く際に何人称で書けばいいの?
と考える時はありませんか?
一般的には一人称と三人称で書かれています。
ですが、初めて小説を書く人からしたら、言葉は聞いた事あるけど、実際に正確な使い方など分からない人もいるでしょう。
今回は、そんな小説初心者の方に、一人称と三人称の説明をした後にオススメの視点について説明していきますので、是非最後まで読んで参考にして下さい!
小説は一人称と三人称どちらがいいの?
小説を書く際には、【人称】と【視点】があります。
これは、小説の語り手が誰(人称)でどんな視点で進めていくかになりますが、一般的に使用されているのは【一人称】と【三人称】の二種類が多いです。
今回、初心者の方にオススメするのは三人称視点になります!
ですが、いきなり三人称視点がオススメと言っても、「何がなにや分からない・・・」状態になりますよね?
そこで、まずは何故小説初心者は三人称視点がオススメされるかを説明する前に【一人称】と【三人称】について説明していきたいと思います。
それではいってみようー!
一人称について
こちらは、登場人物が物語の語り手を行います。
自分自身が独り言の様に状況などを説明していくので初めての方だと書き易い視点だと思います。
一人称は、あくまでその登場人物が見たものしか書けません。
例えば、主人公が見ず知らずの場所で突然目が覚めたとした場合
例:ここはどこだ? 俺は、周囲を見渡すがここがどこか分かる手がかりは見つからなかった・・・
この様に独り言を呟くようにして周りの状況などを説明していきます。
ここで、主人公以外の視点が入ってしまうと、それはもう一人称では無くなってしまいます。
三人称について
三人称視点は、小説の語り手が第三者として進めていく手法。
こちらは、上記で説明した一人称視点みたいに主人公の独り言と違って誰かが主人公達の様子を見て読者に語ります。
先程同様に、主人公が見ず知らずの場所で突然目が覚めたとした場合、三人称だと以下の通りになります。
例:主人公は目を覚ますと、辺りをキョロキョロ見回している。どうやら知らない場所の様で混乱している様だ。
この様に、主人公の状況や心情などを第三者が語ります。
更に、三人称には二つの種類があります。
- 三人称神視点
- 三人称単元視点
この二つについて下記で説明していきますね。
三人称神視点
こちらは、第三者(神様)が物語の語り手を行います。
こちらの神視点についての解釈は人によって結構分かれますが一般的には神様なので、なんでも知っている状態なので何を語っても問題ないですね。
例:スクエ(主人公)を見ている相手(敵)は次に左足に向かって蹴りを繰り出そうと考える。
この場合、相手(敵)は特に、スクエ(主人公)に対して「これからお前の左足を蹴るぞ?」と口に出していません。
その場合もちろんスクエ(主人公)や他の周りにいる人達にも相手(敵)が蹴りを出す事を分かる人はいません。
今、その場で【左足に蹴りを繰り出す】と分かる者は実際にそう考えている相手(敵)のみですよね?
ですが、三人称 神様視点の場合は語り手が神様なので、分かっている状態なので上記の例文の様に読者に説明出来ちゃいます。
この様に神様視点の場合は結構なんでも出来てしまいますが、その分視点がコロコロ切り替わってしまい読者を混乱させてしまう可能性があるので、こちらの方法で小説を書く場合は少し注意が必要になりますね。
三人称単元視点
こちらも語り手は第三者になります。
ですが、神視点と違う所は、視点が入れ替えたり出来ない事です。
こちらは、一番初めに説明した一人称の様にその登場人物の視点で見たものしか語る事は出来ません。
恐らくここまで見ても「ん? いや意味が分からない」って感じだと思います。
イメージとしては、主人公の後ろに漂う背後霊的なものだと思って下さい。
その背後霊は主人公の後ろをピタリとくっ付いていく事しか出来ないと考えて下さい。
そして、その背後霊が語り手だと思って頂ければ少しイメージが付きやすいと思います。
例えば大きな池に主人公であるスクエが飛び込むシーンをそれぞれで文章にしてみます。
一人称
例:俺は、大きな池に向かって勢いよく飛び込んだ。
三人称神様視点
例:主人公は大きな池に向かって勢いよく飛び込んだ。その際に隣にいた人々はしぶきが顔に掛かり主人公を後で懲らしめてやろうと考える。
三人称単元視点
例:主人公は大きな意見向かって勢いよく飛び込んだ。
まず、一人称と三人称の違いは読んで分かると思いますが、自分で語っているか第三者視点で語っているかになります。
では、一人称と三人称単元視点の違いについてですが、説明している事は同じですが、三人称単元視点の場合は主人公の背後霊なので、「俺は」を使わず、第三者視点になるので、「主人公は」となります。
更に三人称神様視点の場合は、神様なので周りの人達の考えも分かりますので「懲らしめてやろう」と言うのが文として追記で書ける様になります。
以上が一人称と三人称についての説明です。
それでは最後に何故小説初心者には三人称がオススメなのか書いていきますね。
小説初心者が三人称をオススメされる理由
まず結論から言うと、最初にも言いましたが初心者の方にオススメの視点は三人称になります!
ですが、これだけは知って頂きたいのですが一人称がダメという事は決して無いので、覚えといて下さい。
では、何故三人称がオススメかと言うと
- 商業化している書籍は三人称が多い
- 一人称だと視点が固定されてしまうから
以上二つが理由になりますね。
下記で説明していきます!
商業化している書籍は三人称が多い
商業化している小説は、三人称で書かれているのが多いです。
なので、今は趣味で小説を書いている人でも、いずれ書籍化したいと思われている方は三人称で書く様にして下さい。
では、「一人称だと書籍化出来ないの?」と思うかもしれませんが、そんな事は無いです。
ですが、一般的に三人称で書かれている小説が多いのは確かなので、確実性を求めるなら三人称で書きましょう!
一人称だと視点が固定されてしまうから
視点が固定されてしまう事は上記で説明したので、分かると思いますが、一人称だと主人公が見たものしか文章に出来ません。
なので、どうしても状況説明などを細かく読者に伝えたい場合は、主人公がぶつぶつと独り言が多くなってしまいます。
ですが、三人称であれば、そんな心配もせず主人公が見て無い事でも文として書き下ろせます。
以上二つの事から小説を書くに置いて三人称がオススメされる理由ですね。
ですが、一人称にも良い所があるので、説明していきたいと思います!
私的に一人称もオススメ!
一人称の良い所は、何と言っても、自分自身(主人公)が語り手となりますので単純に書き易い事!
三人称ですと第三者視点として書かないといけないので、初めて小説を書く人からすると戸惑ってしますと思います汗
やはり小説は書く事に意味がありますので難しい事など考えすぎて、途中で書くのを辞めてしまうのが一番勿体ない事だと思います。
なので、三人称が合わない人は一人称で慣れて来たら三人称に挑戦してみるのがいいのでは無いかと思いますね!
まとめ
今回は、小説を書く際の一人称と三人称についてまとめてみました。
小説を始めて書く際に案外重要な【何人称】で書くかについては以下を参考にしてみて下さい。
- 小説の書き方には一人称と三人称が三人称の中にも神様視点、単元視点と別れている。
- 小説を書く際は三人称がオススメ
- 三人称が合わなかったら書きやすい一人称で書いてみよう
最初はどちらの方法も難しいと思いますが、慣れてしまうとスラスラ書ける様になりますので、頑張って下さい!
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