小説を書き始める際に世界観作りって大事ですよね!
なぜなら、世界観をしっかりと作り込む事によって、小説の整合性や書き手と読者の認識の差異が縮まり、自身の思い描いている空想の世界を認識して貰いやすくなるからです。
けれど実際に初めて小説を書く人は世界観をどの様に作れば良いか分からないですよね汗
そこで今回の記事では、世界観の重要性と実際の作り方について具体的にまとめてみました!
また最後に、僕が作成した「異世界ファンタジーの世界観を作るためのテンプレート」を用意したので、そちらも参考にしてみて下さい!
Web小説の書き方解説!世界観の重要性
では初めに世界観の重要性について説明していきたいと思います。
なぜWeb小説において世界観が重要なのかと言うと理由は2つあってそれが、
- ユーザーに自分のイメージを言語化しやすい
- 設定をあとから見返せる
と言う事です。
それぞれ解説していきます。
ユーザーに自分のイメージを言語化しやすい
まず世界観を作り込む事によってユーザー側に自身が頭の中で思い描いている世界観を文字として詳細に伝える事が出来ます。
例えば、一つのリンゴがあったとして、その世界ではリンゴを食べるとパワーアップ! するとしましょう。
世界観を作り込まずに小説を書き始めた場合は、ただ単純にリンゴを食べてパワーアップ! と読者に説明するだけになってしまいます。
ですが、世界観を作る段階で以下の設定を決めとくとどうでしょう?
- リンゴには赤色と青色がある
- 赤色は食べてもパワーアップしない
- 青色は食べるとパワーアップする
この様に、少し設定を入れるだけで小説を書く際により詳細にリンゴについて説明出来ます。
そうする事で読者は「ん? リンゴにも二つ種類があるのか」と無意識に考察して頭の中で考えようとするので、あなたの書いた小説に興味を持ってくれる様になります。
反対に世界観をいい加減に作ると後になって整合性が取れなくなってユーザー側に「この小説滅茶苦茶だな」と思われちゃいますね。
だから最初の世界観づくりが大切になってきます。
設定をあとから見返せる
世界観を作り込むことはユーザー側にメリットがあるだけではありません。
むしろ世界観を作り込む事はユーザーの為よりも自身の為と思っても過言では無いと思います。
その理由としては世界観を作り込む事で後で設定を見返せる点ですね。
今、「そんなの当たり前じゃね?」と思われた方が多いと思いますが、小説を(特に長編)を書く際などは書いていると設定を忘れてしまう事なんてしょっちゅうあります。
そんな時に世界観を作り込んでいると後で見返して設定の差異などを無くす事が出来きるので、より一層読者にとって読みやすい作品になるのは間違えありません。
このように実際に世界観をしっかり作り込む事でその後のプロット作りなどでとても助かりますので、ココは妥協せずしっかり作りこんでいきましょう!
Web小説の書き方解説!世界観テンプレート
世界観の重要性がわかったところで、実際にどのようにして作り上げていくのかをここで解説していきます。
そこで今回は僕が普段、世界観を作る際に使用しているテンプレートを用いてみます。
それが以下の項目です↓
- 概要
- 時代
- 住む場所や周りの地形
- 資源
- 政治
- その世界の技術力
- 軍事
- 生活水準
- 魔法、スキル
僕はこのテンプレートを使って多くのWeb小説がスムーズに書けるようになったので、ぜひ一度お試しいただけるとうれしいです。
ではいってみましょう!
概要
ここでは、まず自分が頭の中でなんとなく思い描いてる事を箇条書きやあらすじ風にして自分が見返した時に分かりやすい様に書きましょう。
時代
こちらは、未来、過去、異世界など自分の思い描く世界観の時代について決めます。
僕の場合は今回異世界ファンタジーを書くので時代の設定は異世界ファンタジーになります。
住む場所や周りの地形
こちらは、主人公が住む場所の詳細や地形について書きます。自身のテーマに沿った地形や雰囲気をここで箇条書きなどで書き表しましょう。
資源
ここでは、その世界で何が資源となって自分たちの暮らしが豊かになっていたりするか考えましょう。
そしてその資源がその世界観ではどの様に使われたり価値がどれくらいあるかなど考えてみましょう。その資源が戦いの種火にしたりも出来るのでここの設定は結構大切です。
政治
こちらは、その国でどの様な決まり事があるかなどを決めますが、その国が【王政】か【共和制】かだけでも決めると主人公の住む国がどの様な感じか書く際に想像しやすいです。
その世界の技術力
こちらは、その世界の技術力を箇条書きにしてみましょう。例えば、凄い技術が発展しているのであれば、【なんでもロボットが行う】【人間は働かなくても良いくらいロボットが仕事をしている】【荷物などは全てドローン型のロボットが配達、運搬してくれる】などです。
逆に自身が思い描く世界観が全然発達していないならば、【火を起こす際は木と木をこすり合わせて起こす】【家などは洞窟や洞穴を掘る】などです。
ここの技術力を詳細に決める事で、話に出して良い単語やキーワードなどが変わってきますのでしっかり決めていきましょう。
軍事
こちらは、他国と戦闘を行うために、主人公が住んでいる国がどれ程の武器や兵力など所持しているかとか他国と戦争する際はどの様な戦い方をするかなどを書きます。
生活水準
こちらは、人々の生活ぶりを書きます。例えば、【農民はその日を生きるのも必至】【戦闘要員は戦争が無い時などは常に遊び回れるくらいに金に余裕がある】などその村や町、国などの人々がどの様に暮らしているか書きましょう。
魔法、スキル
異世界ファンタジーと言えばこれですよね! ここの部分は、とても悩む所だと思います。
そしてこの部分に正解等は無いですが、それだと初心者の方などは迷ってしまうと思いますので、もし自身が書こうとしている小説で魔法やスキルなどがある場合はアニメやゲームを参考にしてみましょう。
奇抜な魔法やスキルを思い付いたのなら、是非そのアイディアを使用するべきですが、なかなか思いつか無い場合などはアニメ、漫画、ゲーム、ラノベ、Web小説など参考に出来る資料は山ほどあるのでそこから考えてみましょう。
ハリーポッター 賢者の石でテンプレートを使用してみよう
それでは説明だけでは分かり辛いと思いますのでイメージが付きやすい様に誰もが知っている【ハリーポッター 賢者の石】で上記のテンプレートを使用して内容を記入していこうと思います。
概要
ハリーポッターの世界観はなんとなく分かると思いますが、悪の魔法使いヴォルデモートが主人公の両親を殺す所から始まりますが全てを書くと、とんでも無い量になる為簡単に書きます。
- 主人公の両親が悪の魔法使いに殺される
- 叔母の家に引き取られる
- 家ではひどい扱いを受ける
- 本当に困った時は不思議な力が働く
- 主人公が魔法学校に招待される
- 魔法の勉強する
- 悪の魔法使いの手下と戦う
- 手下の狙いは学校のどこかにある賢者の石
時代
作中で主人公は1991年に魔法学校に入学しているので、今の時代から比べたら過去になります
- 過去(1991年)
住む場所や周りの地形
ハリーポッターで出てくる建物などはイギリスの建物や場所が舞台になった所が沢山あります。
実際にある建物の名称など箇条書きにしたりするのもいいですね。
- オクスフォード大学(魔法学校)
- レイコック寺院(ホグワーツ城の内部)
- 聖シリアク教会(主人公の両親のお墓がある)
- ダラム大聖堂(中庭)
- ゴースランド駅(ホグワーツ特急の終着駅「ホグズミード駅」)
資源
ハリーポッターの世界観では、特段何かの資源で資金などが潤っているとは無いですが魔法薬というものがあり、作るには材料が必要になりますのでここでは材料について記載してみます。
ポリジュース薬 材料
- クサカゲロウ
- ヒル
- 満月草
- ニワヤナギ
- 二角獣の角の粉末
- 毒ツルヘビの皮の千切り
- 変身したい人物の一部
効能:飲んでから1時間、変身したい人物と全く同じ外見になる
政治
こちらは、ハリーポッターでは特に設定等があったか確認とれませんでした。ですが作中には魔法政府機関がありますのでそちらについて記載します。
- 魔法族および魔法生物を人間から守る
- 闇魔術から魔法界の秩序と安全を守る
軍事
この部分は武器や戦力について書きますが、話が進むうちに少しずつ変わって来る場合もあると思うので、その際は話に差異が無いようにだけ気を付けて下さい。
- 魔法を使用して戦う
- 魔法生物を戦争に使用
生活水準
ここはしっかり書く事により日常パートでも迷わずに文が書けると思います。
しかし逆にスカスカだと設定があやふやになったりするのでしっかり書き込んだ方がいいです。
- 全寮制の教育機関で生活
- 成績不良や素行不良が目に余る場合は退学
- 魔女や魔法使いが魔法についての理論や実技を7年学ぶ
- 4寮が置かれている
- 生徒はそれぞれの寮に分かれて生活
- あらゆることが魔法で管理
- イフラインは水道以外通っておらず、その必要もない
魔法、スキル
ここはハリーポッターのメインともなる所ですよね。
- ウィンガーディアム・レヴィオーサ
浮遊術 - エクスペクト・パトローナム
守護霊の呪文 - ディフィンド
対象を引き裂く
こちらがハリーポッターの世界観になりますが、本当はもっと色々な設定がありますが長くなりすぎるので省きます。
まとめ
今回の記事のまとめると以下になります。
- 世界観作りはしっかり作り込む事でプロット作りにも役に立つ
- 世界観のテンプレート説明について
- 世界観のテンプレートに自分が書きたい小説の内容を埋め込んでみよう
- 細かい設定などはWorldTypeを使用してみよう
以上が今回のまとめですがいかがだったでしょうか?
小説を書き始める前の世界観作りについて実際に僕自身が今書いているWeb小説の世界観を作りこんだ時の事を書いていきました。
初めて小説を書く人で、どんな風に書いたらいいか分からない方が居たら参考にしてみて下さい!
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