皆さん、小説の会話文などで気を付けている事はありますか?
小説を元から書いている人などであれば、自分独自の気を付ける点や技などを持っているかもしれませんが、初心者の方は何を意識すれば良いか分かりませんよね?
小説の会話文は、とても大事です。
小説はキャラを書けと言われる言葉があるくらいですからね。
キャラを読者に印象付けるには、やはり会話文を上手く書く事だと思います。
そこで、今回は初心者向けに、キャラクター同士の会話文について気を付ける部分を紹介していきます。
この記事を最後まで読めば、読者に取って読み易い会話文を作る事が出来ますので参考にして下さい!
会話文を使った小説の書き方とは?3つの注意点
初心者の方は、まだ小説書き始めなどで会話文で何を意識すれば良いか分からないと思います。
そこで、まずは下記3点を意識してみて下さい。
- 同じキャラの言葉を並べない
- 説明口調になり過ぎない
- 会話文と会話文以外を組み合わせよう
以上を意識するだけで読者はとても読み易くなります!
これだけでは、何が何やらさっぱり分からないと思いますので、下記で詳しく説明していきますね。
それではいってみようー!
同じキャラの言葉を並べない
初心者の方が会話文で意識するべき一つ目は同じキャラの言葉を並べない事ですね。
「並べないってどういう事?」と思いますよね?
実際に例文を見てみると分かり易いかもしれません。
例文:主人公は目の間に広がる綺麗な光景に目を奪われている様だ。
「綺麗だな・・・」
「まるで、この世の光景とは思えない」
この様に、主人公が続けて言葉を話さない様にしましょう。
理由としては、読者が混乱したり、読んでいておかしいからですね。
書き手としては、どのキャラが話しているか分かりますので、仮に上記の例文の様に書いても主人公が連続して話したと分かります。
ですが、読み手からしら、上記の例文を読んだ場合、主人公が連続で話したとは分からず「これは他の人が話したんだよな?」と判断します。
この、書き手と読み手の認識の違いが出てしまうと、せっかく面白い小説を書いていたとしても、読み手は直ぐに読むのを辞めてしまいますので、注意して下さい。
説明口調になり過ぎない
初心者の方が会話文で意識するべき二つ目は説明口調になり過ぎない事ですね。
こちらは、セリフを話しているのに、説明口調ばかりだと読者が退屈してしまいます。
例文:「こんな場所に、高さ10mの大きな建物があるなんてな・・・」
「ホントだな、しかもこの建物は築100年が経過して作ったのは、なんと・・・」
この様な説明文ですが、上記の様に少しであれば、全く問題ありませんが、こんな感じで会話文でズラズラと建物の説明をすると、読んでいる方も疲れてしまいますので気を付けましょう。
説明をしたい場合は、説明部分を会話文以外の文章で説明して、会話文では補足する様な感覚の方が読者からしたら読みやすいですね。
ただし、敢えて会話文だけで説明する事もあります。
ですが、こちらはある程度慣れてから試した方が良いので、初心者の方は、何かを説明する際は上記を意識してみて下さい。
会話文と会話文以外を組み合わせよう
初心者の方が会話文で意識するべき二つ目は会話文と会話文以外を組み合わせることですね。
こちらを意識する事で下記2点のメリットが生まれます。
- 読者が読みやすくなる
- どのキャラが話しているか読者に伝えやすくなる
それでは、もう少し詳しく説明していきましょう。
読者が読みやすくなる
会話文だけでは、読者が読むのを疲れてしまいます。
かと言って、会話文以外の文章をずっと書かれていても、同じく読者は疲れてしまいます。
なので、会話文と会話文以外をバランス良く入れていきましょう!
どのキャラが話しているか読者に伝えやすくなる
どのキャラが話しているか読者に自然に伝えるのは、難しいです。
会話文だけで誰かが話したかを読者に判断して貰うには、何か特徴的な口調などで判断するしか無いです。
ですので、会話文以外の文章で、次にどのキャラが話すかをさり気なく読者に伝える事が大切ですね。
例えば、会話文の前に「A子は言い辛そうに表情をしながらも口を開いた」とキャラクターにセリフを言わせる前に書いとけば、読者としては次にセリフを言うのがA子だと伝わる筈です。
この様に、上記で説明した3つを意識するだけでも、読者にとって、かなり読み易い会話文になりますので、意識してみて下さい。
ここまでは、初心者向けに意識した方が良い点について説明してきました。
次に上記で慣れたら更に実施してみて欲しい事について説明します。
効果的な演出方法紹介
上記では、最低限初心者が会話文にて意識するべき事について説明しました。
次は、プラスαで下記2点を意識する事で、読者に対して特定のキャラクターを印象付けられる様になります。
その2点とは
- 口癖
- 口調
です。
では、印象付けられた場合、どの様なメリットがあると言うと、特に会話文以外の文章を挟まなくても誰が話しているか一発で分かる事です。
例えば、下記の例文を読んでみましょう。
例文:「おはよう」
「おはよう」
「今日は天気いいな」
「確かに」
いかかがでしょうか?
これでは誰が、何を話しているか分かりませんので、会話文以外の文章を使用して読者に今、誰が話しているか伝える必要があります。
ですが、口調や口癖が合った場合はどうでしょうか?
例文:「おはよう・・・」
「おはぴー!」
「今日は天気いいね・・・」
「確かにぴー!」
いかかがでしょうか?
今回はかなり極端にしましたが、この様に「・・・」の口調だったり「ぴー」と口癖だったりすれば、特に説明が無い状態でも誰が話しているか分かりますよね。
この、印象が読者に浸透すればするほど、そのキャラの会話文の前に、「これから、このキャラクターが話しますよー!」って感じの会話文以外の文章を入れたりしなくても読者は分かる様になります。
では、それで一体なにが良いのでしょうか?
それは、キャラクター同士の会話のテンポが良くなり読者からして見やすい文章になりますね。
ですので、まず初心者の方であれば上記で説明した意識するべき事3点を実施して慣れてきたら、口調や口癖など使用して読者にキャラクターを印象付けてみましょう。
そうすれば、書き手としても、わざわざキャラクターが会話する前に文章を入れる必要もありませんし、読み手としてもテンポが良い会話のやり取りは読み易いです。
まとめ
今回は初心者向けに、キャラクターの会話文で意識することについてまとめてみました。
小説初心者の方は、会話文を書く際は下記を参照して下さい。
- 同じキャラの言葉を並べない
- 説明口調になり過ぎない
- 会話文と会話文以外を組み合わせよう
- 口調と口癖を使用してキャラを読者に印象付けしよう
最初から全てを意識するのは大変ですが、意識して書いていれば、慣れてきます。
慣れてきたら、口調と口癖を使用してみて下さい!
コメント